魔のカウンセリングルーム

10月から始まる新しいプロジェクトがあります。

講師を７名
受講生を60名
集めなくてはなりません

毎日、選考会と面接が続きます

受講生の応募資格は、一定の枠内で決まっているのですが
なにぶん公共事業を請け負っている訳なので
行政が決めた規定がございます

そんななか
いわゆるクレーマーおばさまのような方からお電話が入りました

言い分はまぁ、いろいろとあるようで
そのとき対応したスタッフは使い古しの雑巾のようにケチョンケチョンにされて
すっかり弱っておったところです

それから2週間後
運悪く、その方の電話を私がとってしまったではないですか
うっとおしいなぁ。。と思いつつ
お話を聞く事30分

いちゃもんオバチャンだったはずが
「ぜひ私も参加したい！！！」と言い出す始末

不本意ながら名前を聞かれ名乗ると
次の日に私を訪ねて会社まで、、、、

来客スペースへお通しします

人材総合サービスの会社ですので
2〜3名づつの個別ブース
いわゆるカウンセリングルームがたくさんある訳です

しぶしぶブースへご案内するのですが．．
ブースといえば今いる会社風なのですが
カウンセリングルームの様式をとられると困ったものです
「エステティシャン」にとってカウンセリングルームは決戦の場であり
契約を決めねばならぬところ

その本能が目覚め、お客様をよりご機嫌に契約へと導くべく頑張る訳です

その方、業務運営上プロジェクトにはご遠慮いただこうと
思っていたのに
断ろうとすればするほど、お客様の意欲はあがり
クレームは何だったの？というくらい笑顔でおかえりになりました

「あぁ、よかった」と思う反面
お断りに失敗してしまった自分を呪います

この人には怒ったまま辞退して頂く手はずだったのに
すっかり、いい気分にさせてしまって
フェイシャルコースのご契約なら大成功ですが
今回のプロジェクトの管理人としては大失敗です

人には向き不向きがありますが
やっぱり人を怒らせたままかえらせるのは私の不得手で
甘い所なのだなぁ。。。と実感です